こんにちは。TCR新潟ERIです。
40歳、50歳という年齢にさしかかると起こる「40肩、50肩」。
正式な医学名は「肩関節周囲炎(けんかんせつしゅういえん)」といい、肩関節の周囲にある組織(筋肉、腱、靭帯など)が炎症を起こすことで、肩の痛みや動きにくさが生じる状態を表します。
一般的に言われる「40肩、50肩」は通俗的な呼称で、40歳代、50歳代に多く見られることから、このように呼ばれています。
肩の痛み、こわばり、動きにくさ。
これらは日常生活にとって大きな支障となりますよね。
今回は「40肩、50肩」について、2回に分けて考察していきます。
前半の今日は、
✅40肩、50肩がなぜ起こるのか?
✅解剖学的な視点からどういった影響があるのか?
について深掘りしていきます。
40肩、50肩の原因
40肩、50肩には、主に以下のような原因が考えられます。
組織の機能低下
加齢によって、身体の組織、特に関節や筋肉の柔軟性が低下し、肩の周囲の組織が硬くなり、炎症を起こしやすくなります。
日常的な原因
長時間のデスクワーク、重たいものを持ち運ぶ、不適切な姿勢などが肩に負担をかけます。例えば、デスクワークが多く、長時間パソコンを使っていると、首や肩に負担がかかり、それが肩の周囲の組織を硬直させ、炎症を起こしてしまいます。
女性特有のホルモンの影響
女性ホルモンのエストロゲンは関節を保護する役割がありますが、年齢とともにその分泌が低下し、関節の損傷が進行しやすくなります。
解剖学的考察
肩は、上腕骨、肩甲骨、鎖骨の3つの骨と、それらをつなぐ複数の筋肉や靱帯で構成されています。40肩、50肩は、特に肩甲骨と上腕骨の間の関節、すなわち肩関節周囲に影響を与えます。
この肩関節は、多くの動きを可能にする非常に複雑な構造をしていますが、それゆえに損傷しやすく、加齢の影響を受けやすいのです。
また、肩関節の周りには、主要な4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、大円筋)と、それらを覆う肩峰下嚢(けんほうかのう)があります。
肩峰下嚢の役割は、主に2つあります。
クッションの役割
肩峰下嚢は、肩峰と上腕骨の頭部との間にあるため、肩関節の動きの際に骨と骨が直接ぶつかるのを防ぎ、クッションのような役割を果たします。
摩擦の軽減
肩峰下嚢には、液体が含まれています。この液体は、関節を動かす際に発生する摩擦を軽減し、スムーズな動きを助けます。
次回後半は、
✅40肩、50肩をどうやって予防すれば良いのか?
✅発症してしまった場合にはどのように対処すれば良いのか?
についてお話します。
さらに、
✅コンディショニングがなぜ40肩、50肩に効果的なのか?
✅その理由と、コンディショニングを受けることのメリット
について詳しく解説します。
日常生活でのちょっとした工夫や、適切なケアで、40肩、50肩を予防したり、症状を和らげたりすることができます。
次回もぜひご覧くださいね。
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