なんか疲れる・・・。それは「脳疲労」です。【第2回】

耳鳴りがつらい女性

こんにちは!TCR新潟ERIです。

今回のテーマは「脳疲労と耳の意外な関係」。

第2回目の今日は、「脳疲労と耳の意外な関係」

1.耳の解剖学的構造とその役割
2.耳周りの筋肉が脳疲労とどう関係するか
3.自律神経系との関係:耳周りの緊張が脳の疲労に与える影響
4.耳が感じるストレスや刺激が脳に及ぼす影響

耳の構造やその周りの筋肉が脳疲労にどのように関わっているのかを解説し、自律神経系との関係や耳が受けるストレスが脳に与える影響について探っていきます。

1.耳の解剖学的構造とその役割

耳は、単に「聞く」ための器官ではなく、外耳、中耳、内耳の三つの部分で構成され、それぞれが異なる役割を持っています。

①外耳

外耳は、音波を集め、中耳へと伝える役割があります。

②中耳

中耳には鼓膜と三つの小さな骨があり、鼓膜が振動すると骨を通してその振動が増幅され、内耳に音の情報を伝えます。

③内耳

内耳には音を電気信号に変換したり、身体のバランスを取るための三半規管等が存在します。
変換された電気信号は、神経を通じて脳に届き、音として認識されます。
また、三半規管は自律神経と密接な関係にあり、身体のバランス感覚に大きく影響を与えます。

耳は単に音を聴くだけでなく、身体全体の安定や自律神経の調整にも関わる重要な役割を果たしています。
耳が関わるシステムが不調になると、脳疲労や自律神経の乱れに影響を与えてしまうのです。

2.耳周りの筋肉と脳疲労の関係

耳の周りには、咀嚼筋や側頭筋など、顔や頭の動きに関わる筋肉が多く存在します。
これらの筋肉は、脳の疲労やストレスと深く関わり合っています。

①咀嚼筋

咀嚼筋は食べ物を噛む際に使用する筋肉ですが、ストレスが溜まると無意識に食いしばることで、筋肉が緊張しやすくなります。
この食いしばりが続くと耳周りに負担がかかり、耳の奥や周辺に不快感が生じることがあります。こ
れが脳に伝わると、さらなる疲労感が引き起こされてしまいます

②側頭筋

側頭筋は頭部の側面に位置し、咀嚼時や顔の表情に使われる筋肉です。
側頭筋が緊張すると頭痛や耳の圧迫感が引き起こされ、自律神経が乱れる原因となってしまいます。

耳周りの筋肉が緊張すると、頭部にある血管が圧迫され、脳への血流が悪化します。
脳が酸素不足や栄養不足の状態に陥ることで、集中力の低下や不快な疲労感が増幅されるのです。

3.自律神経系との関係:耳周りの緊張が脳の疲労に与える影響

耳と密接に関係するのが自律神経です。
自律神経には、交感神経(活動モード)と副交感神経(リラックスモード)があり、通常はバランスを保ちながら体内の働きを調整しています。
しかし、耳周りの緊張が続くと、このバランスが崩れやすくなります。

①交感神経の過剰な活動

耳周りが緊張すると交感神経が優位になり、身体が常に「戦闘態勢」にあるような状態が続きます
これにより脳も休まらず、さらに疲労を溜める原因となってしまいます。

②副交感神経の働きの低下

リラックス時に働く副交感神経が活性化しにくくなり、回復モードに入れないため、脳が常に疲労感を感じるようになってしまいます。

耳周りの筋肉が緊張することで脳が休まる機会が減少し、結果的に脳疲労が増大してしまうのです。

4.耳が感じるストレスや刺激が脳に及ぼす影響

耳は外部の音を受け取る感覚器官であり、私たちの脳は常に音の刺激にさらされています。
日常生活で耳が受けるストレスが脳に与える影響について見てみましょう。

①騒音によるストレス

大きな音や持続的な騒音(交通音、工事音など)は、脳にストレスを与え、交感神経を活性化させます。
これにより、耳が感じるストレスが脳の疲労を引き起こす原因となります。

②耳鳴り

耳鳴りが頻繁に起こると、脳が常に耳鳴りの音に反応しているため、他のことに集中しづらくなります。
耳鳴りの音が脳に継続的な刺激を与えることで、脳が休まらず、疲労がさらに蓄積されます。

③情報過多による聴覚刺激

音楽やテレビ、スマートフォンの通知音など、私たちはさまざまな音の情報に囲まれています。
脳は常に音の情報を処理しようとするため、耳が受ける刺激の量が多すぎると脳が過負荷になりやすく、疲労の一因になります。

まとめ

耳とその周りの筋肉、そして自律神経系は、脳の疲労と密接に関わっています。
耳の健康状態や耳周りの筋肉の緊張は、脳の疲れやストレスに大きく影響するのです。

次回は、耳周りの筋肉をほぐし、脳疲労を軽減するためのセルフケア法について具体的にご紹介します。
お楽しみに♪

耳周りの筋肉ケアで脳疲労を解消しよう!

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